営業をやっているとたまに、「オーバートーク」と「バッドトーク」という言葉を聞きます。
大きな分別で言えば、この2つの言葉は、どちらもウソをつくという内容です。
でも、「オーバートーク」と「バッドトーク」は、営業にとっては、全く意味合いの違う言葉として認識されています。
もしかしたら最近の若い子は、こんな話聞いたことないかもしれないですが、物を売るという立場において、これを意識しているかどうかは、すごく重要です。
売れる営業マンは、必ず、この「オーバートーク」と「バッドトーク」を意識しています。
- 「オーバートーク」と「バッドトーク」の定義は?
- 営業の世界では、「オーバートーク」は善で、「バッドトーク」は悪と言われている
- 売れる営業は、「オーバートーク」と「バッドトーク」のギリギリのラインを攻めている
- まとめ
「オーバートーク」と「バッドトーク」の定義は?
この2つの言葉に明確な定義はないです。おそらく人それぞれ独自の定義というか解釈を持っています。
「オーバートーク」
これは、言葉の通り、話をオーバーに言うとか、少し盛って話をするということです。より明確に分かってもらうための表現かな。
野球で言えば、ヒットをホームランと言うレベルですかね。
でも、あんまり例えが良くないなぁ・・・ヒットじゃ点入らんだろ!って突っ込みが飛んできそうですが・・・まぁでもこの例えで続けます。
「バッドトーク」
これは完全なウソをいうことです。分かりやすいところだと詐欺ですね。
またまた野球で例えてしまいますが、三振をホームランというレベルです。
営業の世界では、「オーバートーク」は善で、「バッドトーク」は悪と言われている
営業が「オーバートーク」を使う理由は、最終的に購入してくれたお客さんに満足を提供できる自信があるからです。話を盛った分を実際に実現する見込みをもって話をしているわけです。
盛った分のウソを何とかして、現実にする。そういう思考のもとオーバートークを繰り広げています。(まぁそうならない場合もありますが、少なくともお客さんにとってマイナスになることは、必ず回避します。)
一方、「バッドトーク」は、ウソをついて、お客さんを陥れ、自分の利益を得る行為です。こういう営業は実際にいます。まぁ長続きはしないですが。
営業としては、この「バッドトーク」はご法度ですが、ろくでもない会社では推奨しているかもしれないですね。
売れる営業は、「オーバートーク」と「バッドトーク」のギリギリのラインを攻めている
「バッドトーク」を使えば、あることないこと、何でも話しをできるので、とりあえず売れます。まぁ続かないですけど。
だから、売れる営業ほど、ギリギリのラインを見極めて、微妙なことを言います。その上、お客さんからの信頼は厚いです。
売れる営業は
お客さんが
「えぇ~そんなことできるんですかぁ?」
というオーバートークをして、それを無理やりにでも現実にしていきます。
これを繰り返すとお客さんからの信頼がすごく厚くなって、そうなるともう「オーバートーク」や「バッドトーク」を使わなくてもよくなるわけです。
要するに、物を売るために一番重要なことは、「お客さんから信頼を得ること」ですから。
まとめ
「バッドトーク」は、普通の神経を持っている人は、なかなか使えないですよ。
だって、悪意を持ってウソをつくって、そんなことできます?
ぶっちゃけ僕はできないですね。それなら売れなくて良い、って考えます。
でもオーバートークは、頻繁に使います。
ただ、これも難点があって、言いっぱなしじゃダメなんです。
言ったことに対して、責任があるので、その通りにしていかなくちゃいけないわけです。だからメチャクチャ頑張るんです。
盛った部分を現実にするために。
まぁ潔癖な人からすれば、ただのウソつきと言われてしまうかもしれませんが・・・
でもこれができないと営業でやっていくのは難しいかもしれないですね。
誠実であること、もちろん重要です。
正直であること、もちろん重要です。
でもこれだけでは、お客さんの信頼を得ることはできません。
これにプラスαが必要で、その一つの方法が、「オーバートーク」ということです。
営業マンって言うと、適当なことを言うし、自分本位なことを言うので信じられないという方もいるとは思いますが、実はこんなことを考えながら営業は日々過ごしています。
いかがでしょうか。