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【大問題⁉】日本がロシアへの禁輸制裁をできない事情

ウクライナとロシアの戦争は、収まる気配が全くなく、両国の人的被害が非常に大きくなっています。もし自分と自分の家族がそういう状況に立たされたら、と考えると胸が苦しくなります。一方、戦地から離れている日本も非常に厳しい立場に立たされています。

下記はYahoo!ニュースの抜粋ですが、EU連合がロシア産の石油を禁輸しようと提案しているとのことです。

萩生田光一経済産業相は4日の記者会見で、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長がロシア産石油の禁輸を提案したことに関連し、日本として実施することに否定的な考えを示した。「日本は資源に限界があり、直ちに足並みをそろえてというのは難しい」と述べた。

経産相、ロ産石油禁輸の実施否定 「日本は資源に限界ある」(共同通信) - Yahoo!ニュース

資源の大半を輸入に頼っている日本にとっては、難しい選択を迫られており、政府の方針次第では、日本国内において、今後も物価の上昇が考えられます。エネルギーのほとんどを輸入に頼っている日本にとって、この状況はかなりのピンチであり、今後のエネルギー事情を考える必要があると思います。

 

日本の一次エネルギー自給率は?

 

日本に一次エネルギー自給率は、2018年の段階で約11%でした。これは主要先進国の中でもかなり低い水準です。東日本大震災後、原子力がほとんどなくなったため、それ以降、一層自給率が下がっています。

※一次エネルギーとは、石油、天然ガス、石炭、原子力、太陽光、風力などエネルギーのもともとの形態のこと。発電に使用している。

 

日本は、どの国から化石燃料を輸入しているの?

 

今回、問題となっている石油について、日本は99.7%輸入に頼っています。その中でロシアの占める割合は、5.4%です。これ以外にも日本はロシアから天然ガスや石炭も輸入しているため、ロシアからの禁輸政策が強まると日本としても困ったことになるわけです。

賛否両論あるとは思うが、原子力の再稼働も視野にいれるべきか?

上記にも書いた通り、東日本大震災後に日本の一次エネルギーの海外依存は一層強まっています。今回のウクライナとロシアの戦争のような世界情勢が不安定になることが起きると一次エネルギーの自給率の低さは、すごい弱みになりますね。

原子力発電は、地震によって危うさを露呈してしまいましたが、でもこの状況を考えれば、原子力発電の再稼働も視野に入れなければならないケースも考えられると思います。

※添付グラフは、経済産業省 資源エネルギー庁の資料から引用。