僕は営業の仕事をしているため、色々な会社で話をする機会が多いですが、最近よく話題にあがるのが、「人がいない」「若い人が入社してもすぐに辞めてしまう」という内容です。
僕の勤める会社もご多分に漏れず、人不足と退職者に頭を悩ませています。
そんな中、僕の勤めている会社で一人の若者が退職しました。まぁ若者が退職すること自体は、これまでもたくさんあったので驚くようなことではないですが、ただ、今までと辞め方が違ったので、個人的にちょっと衝撃を受けました。
その理由は「退職代行」を利用して辞めたからです。
僕も「退職代行」の存在は知っていましたが、こんな身近なところで起こるとは、という感じですね。ネットで「退職代行」の広告を見ても「こんなん利用する人いるんかなぁ~」と思っていましたが、もしかしたら若者の間では普通に利用するサービスなのかもしれないですね。
個人的には「退職代行」について、大きな衝撃を受けたので、「退職代行」がどんな感じなのか書かせていただきます。
この記事を書いた人☝
現在46歳。男。約25年間 営業マンとして会社勤めをしながら、副業にも力を入れている。副業収入は月6桁を記録することもあるけど、そのほとんどは子供の学費と生活費に消える。本業+副業で365日勤務、一日の平均労働時間10時間以上。いつも眠いです・・
一男一女の父
- 辞める気配がまったくなかった
- 突然の無断欠勤
- 「退職代行」からの連絡
- 「退職代行」のすごさ
- 会社を辞めるハードルが下がる
- 何で辞めたのか分からない&モヤモヤが残る
- 退職代行業者を調べてみた
- 退職代行 まとめ
辞める気配がまったくなかった
今回辞めてしまった若者ですが、入社当初から仕事を頑張っていました。他の社員ともコミュニケーションが取れていて、うまくやっているように見えたんですよね。
今どきの若者には珍しくといったら年寄りの小言みたいになってしまいますが
- 謙虚
- 仕事に一生懸命
- コミュニケーション能力がある
「こんな若者もいるんだ」と思えるような人でしたね。
「退職代行」から会社に退職の連絡が来る前日まで普通に仕事をしていましたし、何も変わった様子がありませんでした。
少なくとも会社を辞めようと思っている感じはまったく受けませんでした。
突然の無断欠勤
ある日、その彼が突然無断欠勤をしました。要するに出社時間になっても会社に来ないということですね。
会社としては、「家で何かあったかも」「出勤途中で事故にあったかも」などなど、心配するわけです。
何回電話をしてもつながらないですし、その彼が一人暮らしをしていたこともあり連絡手段がない状況でした。
「退職代行」からの連絡
そんな心配の最中、「退職代行」からの連絡は、彼が所属していた部署の電話ではなく、会社の代表電話にかかってきました。
電話を取った人は、変なセールスを思ったようですが、代行業者から「○○さんの退職について」と言われたため、人事に取り次いぎました。
まさかこんな連絡が来るとは誰も思っていないので、衝撃的ですよね。
「退職代行」の担当者は○○さんが会社を辞めることと、その後の手続きについて、淡々と話しを進めたようです。
一応、退職の理由は家庭の事情ということでしたが、真実は違うでしょうね。
「退職代行」のすごさ
「退職代行」と会社のやり取りでは
- 退職日
- 有給休暇の消化
- 退職金
- 会社の備品の返却
など手続き関係がすべて決められ、実際に退職する本人が会社と絡むことは一切ありませんでした。
代行業者を挟んでいるので、「何が原因で辞めるのか」「会社として何かできることはないか」など考える余地もありませんでしたね。
本当に淡々と手続きが完了しました。
ちなみに退職届や会社の備品は郵送で送られてきましたね。
会社を辞めるハードルが下がる
僕はおっさんなのでよく分かりませんが、今どきの若者は「退職代行」を利用するケースが多いんですかね。
僕も何回か転職しているので分かりますが、会社を辞めるのは大変です。そもそも「辞める」と言い出すのが嫌ですよね。
でも「退職代行」を利用すれば、簡単に会社を辞めることができると感じます。
昔であれば我慢して仕事をしているうちに状況がよくなるということも、「退職代行」の利用に慣れてしまうと、すぐに「会社を辞めよう」となってしまいます。
僕としては、会社を辞めて転職すること自体は悪いことだと思っていませんが、嫌なことがあっていちいち辞めていたら、その人のスキル的に何も身につかないのではないかと思ってしまいます。
何で辞めたのか分からない&モヤモヤが残る
「退職代行」を利用して辞められると、その人との接点がまったくなくなってしまうので、「何で辞めたのか」理由が分かりません。
その結果、残された社員は気分的にモヤモヤが残ってしまいます。今回の場合で言えば、その若者のために会社として研修や備品などの用意もしていたし色々な予定も立てていたので、「これどうするの?」状態でしたね。
退職代行業者を調べてみた
調べてみるとたくさんの業者が出てきました。
<退職代行モームリ>
名前がすごいですね・・「この会社で働くのはもう無理」と思った人が使うのでしょうか・・
退職成功率100%の安心を売りにしていて、退職失敗の場合は全額返金されるようです。費用は正社員の場合は、22,000円、パート・アルバイトの場合は12,000円ということです。
思ったよりも安いと感じます。またリピート利用の場合は50%OFFです。
<退職代行 辞めるんです>
なんか昔あった使い捨てカメラの「写ルンです」みたいな名前ですが・・
こちらも退職成功率100%ですね。費用は27,000円と「退職代行モームリ」よりも高額ですが、一体何が違うのかよく分かりません。
<退職代行 EXIT>
こちらは芸人みたいな名前ですね。業界最安値をうたっていて、20,000円で追加費用はなしですね。
退職代行 まとめ
個人的には退職代行を利用することは、あまり良いことではないように感じます。確かにブラック企業でなかなか会社を辞められない場合は、こういう業者を利用するのも有効とは思いますが、退職する人にとってデメリットが大きいですね。
- 退職のハードルが下がって、退職・転職を繰り返してしまう
- その結果、いつまでもスキルが身につかない
- 仮に転職先の担当者が前会社の状況を確認した際、転職活動が不利に動く
色々な事情はあると思いますが、どこの会社で働いたとしても自分の納得できない部分はあって、もしかしたらその苦難を乗り越えたら、納得のできる部分が見えてくるかもしれません。
今は労働者が足りず売り手市場なので、会社を辞めても次の就職先はすぐに見つかるかもしれません。でもそれを続けることはできないので、「退職代行」を利用するにしても将来を含めた状況の見極めが大切なんじゃないかと思いました。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。